
こんにちは!おなす君こと、おなすな先生です🍆✨
患者さんからよく聞かれる質問があります。
「先生、湿布って本当に効いてるんですか?」
「貼るとスッとするけど、治ってる感じはしない…」
実はこの疑問、とても本質的。
湿布の“本当の効果”を理解しないと、ずっと「湿布頼り」のままになってしまいます。
今日は理学療法士の立場から、湿布の正しい使い方と、本当に効果があるケースを解説します!
✅結論:湿布は「痛みの根本改善薬」ではありません
湿布は万能ではありません。
しかし 正しく使えば効果は“ある” ものです。
ポイントはこれ👇
✅湿布の役割
- 痛みを一時的に和らげる
- 炎症の初期に補助的に使う
- 脳に“楽になった”と感じさせる鎮痛サポート
逆に…
❌湿布で治るわけではない疾患
- 慢性腰痛
- 肩こり
- 関節の変形
- 運動不足による痛み
- 姿勢・動作の問題による痛み
🗣 おなすな先生のコメント
湿布は“火消し役”であって“根本治療”ではありません。
使うタイミングを間違えると、治るものも治らなくなります。
湿布の種類で効果はまったく違う
湿布には2種類あります。
✅① 冷湿布(清涼感タイプ)
メントールで“冷えている感じ”を作るもの。
✔ アイシング効果ではない
✔ スッキリ感=脳の錯覚
✔ 痛みの初期だけ有効
👉 炎症が強いケガの初期には多少役立つことがある。
✅② 温湿布(カプサイシンタイプ)
辛味成分で“温かい感じ”を作るタイプ。
✔ 血行を少し改善
✔ 慢性痛の直後の温めには効果的
✔ 冷えやこわばりが強い人向け
👉 ただし 温めるなら入浴・蒸しタオルの方が確実に効果が大きい。
🗣 おなすな先生のコメント
冷湿布も温湿布も“感じる温度”を変えるだけ。
体の内部温度を変えているわけではありません。
「湿布で治らない痛み」はこれが原因
患者さんを診ていて一番多いのがコレ。
✅原因①:筋肉の硬さ・血流不足
→ 湿布は筋肉を柔らかくしません。
✅原因②:姿勢のゆがみ
→ 湿布で姿勢は改善しません。
✅原因③:動作のクセ
→ 腰痛・肩こりの多くは“動き方の問題”。
✅原因④:ストレス・脳疲労
→ 湿布で脳疲労は回復しません。
❌ つまり、慢性痛に湿布を貼り続けても、改善しないのは当然。
それでも湿布が役に立つ「3つのケース」
湿布は無意味ではありません。
“使うべき場面”があり、それを理解すると非常に有効です。
✅ケース①:ケガ直後の「炎症期」
- 足をひねった
- 打撲した
- 急な筋肉の痛み
こんなとき、炎症を抑える目的で 短期間だけ有効。
✅ケース②:痛みを和らげて動き出すための“補助薬”
湿布で痛みが減れば…
→ 体を動かせる
→ 血流が良くなる
→ 結果的に回復する
湿布そのものが治すのではなく、
“動きやすくなることで治る” のが本当の効果。
✅ケース③:脳に「楽になった」と認識させるため
湿布の“スーッ”という感覚は、脳に安心感を与えます。
✅ 不安の軽減
✅ リラックス効果
✅ 痛みの感じにくさアップ
🗣 おなすな先生
湿布の真の力は「脳を落ち着かせてくれる」こと。
痛みを総合的に捉えれば、これも立派な効果なんです。
湿布より大切な「3つの根本対策」
湿布に頼らず痛みを改善するには、次の3つが欠かせません。
✅① 動かす
→ 硬い筋肉は柔らかくしないと痛みは消えません。
おすすめ:
- 10秒伸ばすストレッチ
- 骨盤ゆらし
- 肩回し
✅② 温める
湿布より お風呂・蒸しタオル が効果が高い。
筋肉が柔らかくなる → 血行改善 → 痛み改善
✅③ 姿勢・動作の見直し
慢性痛の本当の原因は“普段の使い方”。
- スマホ首
- 猫背で座りっぱなし
- 反り腰
- 歩き方のクセ
ここを改善すると、湿布より遥かに速く良くなります。
まとめ:湿布は「補助」には効果あり。でも“主役”ではない
湿布は…
✅ 痛みの軽減
✅ 脳の安心感
✅ 炎症初期への一時的効果
→ この範囲ではしっかり役に立ちます。
しかし…
❌ 湿布で根本改善はできない
❌ 慢性痛は絶対に治らない
❌ 姿勢・動作・血流の問題は解決できない
🗣 おなすな先生(まとめ)
湿布は“悪者”でも“魔法薬”でもありません。
正しく使えば効果はあるし、使いどころを間違えなければとても役立つアイテムです。
ただし本当に治すのは、あなたの“動き方”です🍆✨


