【真実】まさか…パーキンソン病に“大麻成分”が使われる?
世界のエビデンスでわかった「期待できること/危ないこと」
こんにちは、おなす君ことおなすな先生です🍆
「大麻が治療に?」と聞くと驚きますが、医療現場で話題になるのは主に
- THC(テトラヒドロカンナビノール)
- CBD(カンナビジオール)

それらを一定比率で含む医療用製剤(国・地域で規制あり)のような 標準化された成分・薬です。いわゆる嗜好目的のマリファナとは、品質管理も目的も別物として扱われるそうです
結論:期待されているのは「補助療法」
現時点で研究が狙っているのは主にこの3つです。
- 不安・ストレス
- 睡眠
- 痛み(慢性痛)や非運動症状(NMS)
逆に、患者さんが一番期待しがちな「震えが治る」「動きが劇的に良くなる」は、RCT(ランダム化比較試験)では決定打がありません。
1. そもそも、なぜ大麻成分がパーキンソンで研究される?
脳には エンドカンナビノイド系(CB1/CB2受容体など)があり、痛み・情動・睡眠・運動調節に関わると考えられています。
そのため「症状の揺らぎ(不安・痛み・睡眠障害)」に作用する可能性があり、研究対象に


2. 世界的エビデンス:良い結果もあるが「限定的」
2-1. CBD/THC製剤:大きな試験では“効いたと言い切れない”
2024年に報告された短期の臨床試験(CBD+THC)では、症状改善がプラセボと同程度で、さらに 睡眠や認知面でマイナスの可能性が示唆されています。
→ 「効く人がいるかも」より先に、誰にでも勧められる段階ではないが現実的なまとめです。
2-2. 合成THC系(ナビロン):非運動症状に“可能性”
合成THC類似薬 ナビロン(nabilone)は、パーキンソン病の非運動症状(とくに不安気分や夜間睡眠)の改善が示されたRCTがあります。
さらに、追跡のオープンラベル研究で長期使用のデータも報告されています(ただしデザイン上、解釈は慎重に)。
2-3. CBD単独:不安には一部ポジティブ(ただし限定条件)
少人数のクロスオーバー試験で、CBDが実験的に誘発した不安を軽減した報告があります。
→ ただし、日常生活の不安全般にそのまま当てはめるには追加研究が必要です。
2-4. 総論(システマティックレビュー):ルーチン推奨はまだ難しい
パーキンソンにおけるカンナビノイドは、「有望な点はあるが、エビデンスは不足」という結論が多いです。
3. 心臓リハ/リハ視点で重要な「リスク」
パーキンソン病の方は、もともと
- ふらつき・転倒
- 起立性低血圧
- 認知の揺らぎ
- 幻覚・妄想のリスク(薬剤性含む)
が問題になりやすいです。ここにTHC系が入ると、めまい・認知低下・バランス低下などが上乗せされる可能性があり、歩行・転倒リスクの観点で要注意です。


4. 「使うならここだけは守って」チェックリスト(医療者向けの現実)
※具体的な入手方法・使用方法(用量など)は扱いません。安全のためです。
- 主治医に必ず相談(薬の相互作用・精神症状の既往確認)
- 目的を絞る:不安?睡眠?痛み?(“運動症状を治す”目的だと期待外れになりやすい)
- 転倒リスクが高い人は特に慎重(ふらつきが増える可能性)
- 認知・幻覚がある場合は避ける方向で検討
- 運転・危険作業は不可(注意力低下の恐れ)
5. 日本ではどうなの?(超重要:法律と現実)
日本は長年規制が非常に厳しい一方で、法改正により「医薬品としてのカンナビノイド」導入の道が整備されつつあると解説されています。
ただし、一般的な意味での「医療用マリファナが普通に使える」状況とは別で、制度・承認・運用は段階的です。
まとめ:期待していいのは「治療」より「症状の一部の補助」
- 運動症状(震え・固縮・歩行)を劇的に改善する決定打はまだ弱い
- 不安・睡眠・痛みなど“非運動症状”の一部には可能性(特にナビロン研究など)
- 副作用(認知・転倒・精神症状)に注意
- 日本では法制度が動いているが、自己判断はNG

