ドローイン 腰痛に効果的なやり方【理学療法士が解説】初心者でもできる3ステップ|おなすなブログ
おなす君
💪 体幹トレーニング ・ 腰痛改善
👨‍⚕️ 認定理学療法士が解説

ドローインで腰痛を改善!
理学療法士が教える正しいやり方3ステップ

「お腹を凹ませるだけ」と侮るなかれ。
腹横筋を正しく鍛えれば、腰痛を根本から改善できる体幹トレーニング

📅 2026年最新情報をもとに作成
⏱ 読了目安:約8分
🏥 整形外科的知見をもとに解説
✍️ 執筆・監修 おなすな先生(認定理学療法士 / 糖尿病療養指導士 / 心臓リハビリテーション指導士)
📅 公開:2026年4月27日 | 最終更新:2026年4月27日

「ドローインって聞いたことはあるけど、
お腹を凹ませればいいだけでしょ?」

ドローインは腰痛改善・予防に効果的な体幹トレーニングとして、整形外科やリハビリ現場で広く用いられています。しかしやり方を間違えると全くの効果なしになる繊細なトレーニングでもあります。逆に正しく行えば、薬も器具もいらない「最強の腰痛ケア」になります。

ドローインは腰を「天然のコルセット」として支えるインナーマッスル(腹横筋・多裂筋)を鍛えるトレーニングです。腰痛がない人は腰痛持ちの人と比べて腹横筋が厚いという研究結果があります(Hides et al., 1994)。この記事では、認定理学療法士として3.5万人以上の治療実績を持つおなすな先生が、ドローインの正しいやり方・NG動作・段階別ステップをわかりやすく解説します。

おなす君・指さし
🍆 おなす君
ドローインは道具いらず・場所いらず・時間いらずの3拍子揃ったトレーニング!でも「ただお腹を凹ませる」だけでは意味がありません。正しいやり方を一緒にマスターしましょう!
🔍 こんな人にドローインが特におすすめ!
  • 慢性的な腰痛・腰のだるさに悩んでいる
  • デスクワークが多く、体を動かす機会が少ない
  • 姿勢が悪い・猫背・反り腰と言われたことがある
  • ぽっこりお腹・下腹が気になる
  • 激しい運動は難しいが、体幹を鍛えたい
  • 隙間時間に手軽にできる運動を探している
📑 この記事の目次
  1. ドローインとは?鍛えられる筋肉と腰痛への効果
  2. ドローインで期待できる4つの効果
  3. 【図解】腹横筋のしくみ — なぜ腰痛に効くのか
  4. 【STEP別】正しいドローインのやり方(仰向け→座位→立位)
  5. よくあるNG動作と正しいフォームの違い
  6. 習慣化のコツ — 「ながらドローイン」で毎日続ける
  7. よくある質問(FAQ)
WHAT IS DRAW-IN?

ドローインとは、お腹の最深部にある「腹横筋(ふくおうきん)」を呼吸と連動させて収縮させる体幹トレーニングです。腹横筋はお腹をコルセットのように360度ぐるりと取り囲んでいる薄い筋肉で、腰椎(腰の骨)と骨盤を内側から安定させる重要な役割を持っています。

🖼️ 腹横筋のしくみ — 天然のコルセット
腹横筋(ふくおうきん) コルセットのようにお腹を360度包む 腰椎 (骨) 内臓 収縮すると 腰椎を 内側から 安定させる 腰痛がない人 はこの筋肉が 厚い (研究結果) ドローインで腹横筋が活性化 → 腰椎が安定 → 腰痛が改善・予防される

腰痛がない方は腰痛持ちの方と比べて腹横筋が厚いという研究結果があります。つまり、腹横筋を鍛えることは腰痛の予防・改善に直結するのです。また、ドローインは腹横筋だけでなく、多裂筋(背骨を支える深層筋)・横隔膜・骨盤底筋群も同時に鍛えられる優れたトレーニングです。

EFFECTS

ドローインの効果4つ|腰痛改善・姿勢・ウエストに

腰痛改善だけじゃない、嬉しい副産物も

ドローインで期待できる効果
🦺
腰痛の改善・予防
腹横筋が「天然のコルセット」として腰椎を安定させ、腰への負荷を軽減。慢性腰痛の緩和に効果的です。
🧍
姿勢の改善
骨盤が正しい位置に戻り、反り腰・猫背の改善につながります。長時間座っていても疲れにくくなります。
👙
ぽっこりお腹の解消
腹横筋がコルセットのように働き、お腹が内側に引き込まれてウエストがすっきりします。
🌬️
呼吸・自律神経の改善
横隔膜の動きが改善され、深い呼吸が可能に。ゆっくりした呼吸は自律神経にも好影響を与えます。
HOW TO
📋

【図解】ドローインの正しいやり方|仰向け・座位・立位3ステップ

初心者は仰向けから。慣れたら座位→立位へレベルアップ

おなす君・閃き
🍆 おなす君
仰向け→座位→立位の順で難易度が上がります!まずは仰向けで「腹横筋に力が入る感覚」を掴むことが最優先。その感覚がわかったら、どこでもできるようになります!
1
STEP 01 | 初心者・入門
仰向けドローイン
最も感覚をつかみやすい「基本の姿勢」
おなす君・仰向け
内臓の重さがかからないので腹横筋を意識しやすい。まずここからマスターしよう
🖼️ 仰向けドローイン|おなす君と一緒に正しいやり方をチェック!
おなす君の仰向けドローイン完全ガイド

📋 STEP別のポイントを詳しくチェック

STEP1 仰向けになる
STEP2 息を吸ってリラックス
STEP3 息を吐きながらお腹をへこませる
STEP4 そのままキープ
  1. 仰向けに寝て両膝を立てる。腰を床に軽くつけて、骨盤をニュートラルに整える
  2. 両手をおへその下(下腹部)に添える。手でお腹の動きを感じ取る準備をする
  3. 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を軽く膨らませる(腹式呼吸)
  4. 口をすぼめ、10秒以上かけてゆっくり息を吐きながら、おへそを背骨に引き寄せるようにお腹を凹ませる
  5. お腹を凹ませたまま、浅い呼吸を続けながら10〜30秒キープする
  6. ゆっくり息を吸いながらお腹を元に戻す。これを5〜10回繰り返す
❌ よくあるNG
  • 息を止めてしまう
  • 腰を反らせてしまう
  • 肩・首に力が入る
  • 胸だけが動いている
✅ 正しいポイント
  • 常に自然な呼吸を続ける
  • 腰は床につけたまま
  • 全身リラックス
  • お腹の奥に力を集める感覚

❌ NG例はこれ!

ドローインのNG例

✅ 意識するポイント

ドローインで意識するポイント
力を抜いてリラックス

🍆 STEP5 力を抜いてリラックス

ゆっくり息を吸いながら、お腹の力を抜いてリラックスします。これを1セットとして繰り返しましょう。目安は10秒キープ×5回程度(1日2〜3セット)です。

🍆 おなす君のコツ
「うまくできてるか不安…」という方は、仰向けでお腹に両手を置いてみましょう。息を吐くときに手が沈んでいくような感覚があれば合格です!「おへそを背骨にくっつけるイメージ」で行うと腹横筋に効かせやすいですよ。
2
STEP 02 | 中級・デスクワーク中に
座位ドローイン
仕事中・テレビ中にこっそりできる実用的なやり方
おなす君・体幹安定
骨盤を「立てる」意識が座位ドローインの最大のポイント
🖼️ 座位ドローインの正しい姿勢
❌ NG姿勢 骨盤が後傾 → 腰が丸まる ✅ 正しい姿勢 ←お腹を 引き込む 骨盤を垂直に立てる 背筋はまっすぐ
  1. 椅子に浅めに腰掛け、両足の裏を床にしっかりとつける(足の幅は腰幅程度)
  2. 背もたれに寄りかからず、骨盤を床から垂直に「立てる」感覚で背筋を伸ばす
  3. 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を軽く膨らませる
  4. 口からゆっくり息を吐きながら、おへそを背骨に引き寄せるようにお腹を凹ませる
  5. お腹を凹ませたまま浅い呼吸を続けながら10〜30秒キープ
  6. ゆっくりお腹を元に戻す。5〜10回繰り返す
🍆 おなす君のコツ
座りながら行うときは「骨盤を立てる」意識が最重要!骨盤が後ろに傾くと(骨盤後傾)腰が丸まり、腹横筋に効かせられません。「坐骨(お尻の骨)で椅子を押すイメージ」で座ると骨盤が自然と立ちます。
3
STEP 03 | 上級・いつでもどこでも
立位ドローイン
電車・料理中・信号待ち — 日常に組み込む最終形
おなす君・立位
重力に逆らって体幹が働くため、仰向け・座位より効果が高い。「いつでもできる」が最大の武器
🖼️ 立位ドローインの正しい姿勢
❌ NG(腰が反る) 腰が 反る⚠️ 腸腰筋が緊張→効果なし ✅ 正しい立ち方 ←へこむ 肩幅程度 S字カーブを維持
  1. 肩幅程度に足を開いて立ち、膝を軽く緩める(ロックしない)
  2. 胸を軽く張り、背筋を伸ばして耳・肩・腰・くるぶしが一直線になる姿勢を整える
  3. 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を軽く膨らませる
  4. 口からゆっくり息を吐きながら、おへそを背骨に引き寄せるようにお腹を凹ませる
  5. お腹を凹ませたまま浅い呼吸を続けながら10〜30秒キープ
  6. ゆっくりお腹を元に戻す。5〜10回繰り返す
🍆 おなす君のコツ
立位では「腰を反らせてしまう」ミスが最多です。腰を反らせると腸腰筋(お腹の深部にある別の筋肉)が緊張してしまい、腹横筋ではなくそちらに力が入ってしまいます。軽く膝を緩め、「骨盤をやや後ろに傾ける(後傾気味)」イメージで行うと腰の反りを防げます。
HABIT TIPS
🗓️

ドローインを毎日続けるコツ|「ながらドローイン」で習慣化

効果が出るまでの期間と、続けるための工夫

個人差はありますが、継続して2〜3週間続けると「姿勢が良くなった」「長時間座っていても疲れにくくなった」といった変化を感じ始める方が多く、研究でも継続的な体幹トレーニングが腰痛を軽減させることが報告されています。大切なのは「毎日少しずつ続けること」です。

🌟 「ながらドローイン」実践アイデア — これなら絶対続く!
🚇
電車待ち・乗車中
立ちながら10回。誰も気づかないのが最大の利点
🪑
デスクワーク中
座位で1時間に1回。腰痛予防の最高の習慣
🍳
料理中・家事中
立ちながら。腰への負担軽減にもなって一石二鳥
📺
テレビを見ながら
仰向けか座位で。CMのたびに実施するルールを作る
🛏️
寝る前・起床後
仰向けで5分。最も集中できて感覚がつかみやすい
🚽
トイレの後
手を洗いながら立位ドローイン。トリガー設定でOK

📅 継続するとどう変わる?時期別の変化

1
開始〜1週間
「どこに力を入れればいいかわからない」段階。仰向けで感覚を掴むことだけに集中。
2
2〜3週間
「姿勢が良くなった気がする」「長時間座っていても疲れにくくなった」という変化を感じ始める時期。
3
1〜2ヶ月
腰のだるさ・軽い痛みが和らぎ始める。ウエストがやや引き締まってくる変化も。
4
3ヶ月〜
「日常的にお腹に力が入るようになった」自然と姿勢が整い、腰痛が出にくい体質に変化していく。
FAQ

ドローインに関するよくある質問(FAQ)

ドローインを始める前に知っておきたいこと

Q
1日何回・どのくらいの頻度で行えばいいですか?
A
10〜30秒キープを1セットとして、5〜10回を目安に毎日行うのが理想的です。最初は1日1回・5セットから始めて徐々に増やしましょう。ただし、やりすぎて呼吸が乱れたり体が常に緊張状態になるのはNGです。「ながらドローイン」で1日の中でこまめに実施するのが最も効果的です。
Q
腰に痛みがあるときでもやって大丈夫ですか?
A
軽い腰のだるさ・慢性的な鈍痛程度であれば、仰向けドローインから始めることができます。ただし、動かすと激痛が走る急性腰痛(ぎっくり腰直後など)や、足にしびれが出ているような症状がある場合は中止してください。痛みが強い時期は、まず整形外科を受診することを優先しましょう。
Q
「お腹を凹ませている感覚」がよくわかりません。どうすれば?
A
まず仰向けで寝て、両手をおへその下に当ててください。次に「咳を1回する」と、お腹の奥に一瞬ギュッと力が入るのを感じられるはずです。その「ギュッ」がまさに腹横筋の収縮感覚です!その感覚を覚えて、ゆっくり息を吐くときに同じように引き込んでみましょう。ドローインは「力んでへこませる」ではなく、「呼吸で自然にへこませる」イメージが正解です。
Q
ドローインだけで腰痛は完全に治りますか?
A
ドローインは腰痛の改善・予防に非常に効果的ですが、腰痛の原因は多様です。ドローインはあくまで体幹の安定性を高める土台作りの運動です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患が原因の腰痛には、医療的なアプローチが必要です。「腰痛改善の第一歩」として位置づけ、ウォーキング・ストレッチ・姿勢改善と組み合わせることで、より大きな効果が得られます。
SUMMARY

まとめ:ドローインは「正しく・毎日・ながら」が成功の鍵

ドローインはシンプルに見えて、正しいやり方でなければほとんど効果がありません。「息を吐きながらおへそを背骨に引き寄せる」という基本動作を、まず仰向けでしっかりマスターすることが最優先です。

感覚が掴めたら、座位→立位とステップアップし、「ながらドローイン」として日常に溶け込ませましょう。2〜3週間で変化を感じ始め、3ヶ月後には「腰痛になりにくい体」が育ちます。

📋 この記事のまとめ
  • ドローインは「腹横筋」を鍛える体幹トレーニング。腰痛がない人は腹横筋が厚いという研究結果がある
  • 効果は腰痛改善・姿勢改善・ぽっこりお腹解消・呼吸改善の4つ
  • 初心者は「仰向け」から開始。感覚が掴めたら「座位→立位」にステップアップ
  • 最大のNGは「息を止める・腰を反らせる・肩に力が入る」の3つ
  • 10〜30秒キープ×5〜10回を毎日。「ながらドローイン」で習慣化が成功の鍵
  • 2〜3週間で変化を感じ始め、3ヶ月で腰痛になりにくい体に変わっていく
おなす君・笑顔
🍆 おなす君より
まず今夜から「仰向けに寝てお腹に手を当て、ゆっくり息を吐きながらおへそを背骨に引き寄せる」だけ試してみてください!たった5分で腹横筋が動く感覚がわかるはずです。その小さな一歩が、腰痛のない毎日への第一歩になります💪
⚠️
こんな症状がある場合はまず受診を 動かすと激しい痛みがある・足にしびれがある・安静にしていても痛い・排尿・排便に異常がある場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など医療的なアプローチが必要な状態の可能性があります。ドローインを始める前に必ず整形外科を受診してください。

📚 参考文献・エビデンス

  • ・ Hides JA, et al. “Evidence of lumbar multifidus muscle wasting ipsilateral to symptoms in patients with acute/subacute low back pain.” Spine, 1994.
  • ・ Richardson CA, et al. “Therapeutic Exercise for Spinal Segmental Stabilization in Low Back Pain.” Churchill Livingstone, 1999.
  • ・ Hodges PW, et al. “Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain.” Spine, 1996.
  • ・ 日本整形外科学会・日本腰痛学会「腰痛診療ガイドライン2019」南江堂
  • ・ 青木隆明「運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹」メジカルビュー社
TAGS
#ドローイン #腰痛改善 #体幹トレーニング #腹横筋 #インナーマッスル #腰痛予防 #姿勢改善 #ながら運動 #理学療法士 #デスクワーク腰痛

現役認定理学療法士・糖尿病療養指導士・心臓リハビリテーション指導士が発信する健康情報

※ 本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的診断・治療の代替となるものではありません。腰痛・身体症状でお困りの方は、必ず整形外科・かかりつけ医にご相談ください。

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