アンチエイジング

【まるで万能薬】「運動はお金もかからず副作用もない最良の名薬である」 現役認定理学療法士がお答えします

おなすくん

この記事はこんな方におすすめ

  • 頭がよくなりたい
  • 集中力をつけたい
  • メンタルが弱くすぐに不安になってしまう

前回もこちらの記事でご紹介させて頂きましたが、運動には様々な効果があり数多くの科学的根拠があります。前回の記事では運動はストレスにいいというのをお伝えさせて頂きましたが、今回の記事では運動をすることによって「頭の回転がはやくなったり」「集中力がついたり」などいわゆる「頭がよくなる」といったことを科学的な根拠をもとに現役認定理学療法士である私「おなすくん」がお伝えさせていただきます。

【見ないと損】筋トレに勝る薬なし ストレスに効果的な筋トレのメリットとは最強のストレス改善方法は運動である。運動しないとことはうつ病の薬を飲まないことと同じらしい。そんなストレス発散方法の中でも運動の効果を科学的根拠をもとに解説します...

はじめに

みなさんは運動していますか?
最近ではコロナ渦ということもありリモートワークも増え運動する機会が減ったという声をよく聞きます。また、感染対策の意味合いからなかなか運動ができていないという方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省のHPによると、日本人の歩数の現状では、1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩であり、1日1万歩以上歩いている者は男性29.2%女性21.8%であると言われております。(国民栄養調査)しかし、先ほど言ったように現在はコロナ渦であり運動習慣も減少傾向である為、歩数はさらに減少いていると思われます。
ちなみに目標値は、男性9,200歩女性8,300歩と言われており、全然足りていないが昨今であります。

おなすくん

古代ギリシャのヒポクラテスもこんな名言を残しています
「歩くことが最良の薬である」


さらにWHO(世界保健機構)によると、世界の14億人が運動不足で、2型糖尿病、心血管疾患、がん、認知症などの危険性が高まっていると言われております。

また、平成25年の厚生労働副大臣の会見では、日本では運動不足による死亡者数は、喫煙、高血圧に次ぐ第3位でその数は年間約5万人であるということが発表されています

我が国における危険因子に関連する非感染症疾病と外因による死亡数
おなすくん

運動不足に起因しているとは怖いですよね。ますます運動が重要というのが示唆されますが、そんな運動も体だけではなく、頭もよくするそうです!
それについてはこの後お伝えします!

運動すると頭がよくなる

ハーバード大学医学大学院 准教授であるジョン・J・レイティ氏は以下のようなことを研究から明らかにしました。

運動は体を鍛えるだけではなく
脳を鍛える効果もある

ハーバード大学医学大学院 准教授であるジョン・J・レイティ

もう運動するしかなくないですか?ただ、運動が身体にいいことは誰でも知っていますよね。でも運動は頭のよさやメンタルにまでも関与しているとされています。
じゃあなぜ教育の現場では頭がよくなるから運動しなさいと私達は習ってないのか?  
それは・・・
まだこの研究は新しく、現職の教員も熟知していないからだそうです。

それでは運動による3つの効果をご説明します。

運動の効果 3つ

①頭がよくなる

なぜ運動すると頭がよくなるのか。
脳の働きと運動の関係について様々な研究が進められています。脳の神経細胞である「ニューロンは増える」というコロンビア大学の発表がありました。
その中でも注目されているのが、認知症予防の鍵を握るといわれる「BDNF(脳由来神経栄養因子)」です。いわゆるBDNFとは脳の肥料のようなもので神経細胞の発生や成長、再生を促し、学習や記憶など脳の認知機能の向上など重要な役割を担っているタンパク質の一種であるとされています。重度のアルツハイマー型認知症患者の脳内では、この脳の肥料であるBDNFの発現量が減少しているという報告もあります。
しかし驚くべきことにこのBDNFはいくつになっても運動で増やせることがわかってきたのです。ハーバード大学ではこのBDNFの事を以下のように呼んでいるそうです。

BDNFは脳にとって奇跡の肥料

ジョンJ.レイティ, エリック・ヘイガーマン 他
  • 脳が成長しやすくなる
  • 新しいものを学びやすくなったり
  • ストレスに強くなる
運動でBDNFが増加

さらに北海道大学大学院医学研究院循環病態内科学教室の絹川真太郎氏らの研究によると、
このBDNFは心疾患などへも有用とされており、近年注目を集めています。

北海道大学大学院医学研究院循環病態内科学 絹川真太郎氏ら

授業前に運動を行った研究

米国ネーパーヴィルで、そこまで偏差値が高くない高校の授業開始前の0時間目に生徒にランニングや筋トレなどの運動をさせたところ、TIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の理科のテストで世界1位、数学で世界6位という驚くべき結果が出たといいます。
元来、わたしたちは身体を動かすようにできていて、そうすることで脳も動かしています。私達の脳は運動機能とともに進化したので、体が動かないのであれぼ、脳は学習する必要はまったくないということですね。
そういえば小学生や中学生の頃、体育の授業の後の方が授業に集中して取り組めていたのを記憶として覚えています。やはり運動した後だからよけいに脳が働きやすいんですね。

②集中力・記憶力UP

さらに運動は集中力や記憶力も向上してくれるそうです。
大きく長期的と短期的にわかれるそうです。

記憶の定着記憶とモチベーション
長期的運動を習慣化基礎集中力up スムーズに集中できる
短期的運動直後短期的集中力発揮 ドーパミン分泌 やる気記憶力集中力up

長期的には基礎集中力がupしスムーズに集中できるようになります。運動によって前頭葉が鍛えられるからだそうです(集中力や感情や行動のコントロール)

短期的には運動直後から集中力がupしやる気も向上します!これはドーパミンが分泌されるからだそうです。

子供はよく遊びよく学べ

③メンタルが安定する

メンタルが安定することに関しては、こちらの記事でも記載しておりますので割愛させて頂きますが、運動をすることで俗にいう「ハッピーホルモン」が分泌されるおかげでメンタルが安定すると言われています。有名な言葉だと、

「運動しないことは
    うつ病になる薬を飲むことと同じだ」 

ハーバード大学 タルベンシャッハー

とも言われています。まさに運動は万能薬ですね。

そもそもどんな運動がいいのか

結論

有酸素運動(ウォーキングやランニング、自転車やヨガなど)

運動強度は「ややきつい」くらいで1回30分~1時間 頻度は週2~3回で十分です。

この「ややきつい」という運動強度がすごく重要であります。わかりやすく言うと、友人と話しながらはちょっときついくらいの強度で少し息が弾み心拍数が上がっている状態です。

そもそもなぜ運動がいいのか

結論

人はそもそも動物だからです。人類の歴史においてほとんどが狩猟採集の時代
狩りをしている時こそ集中力が必要だったのです。
人類の歴史の99%狩猟採集時代です。社会はすごく進歩したけれど人間の体や脳は数百万年前からそれほど変わっていません。500万年間の歴史の中で人はつい最近急に動かなくなったので遺伝子は適応できていないのです

まとめ

  • 1 運動の3つの効果        
    頭がよくなる 集中力up メンタル安定
  • 2 どんな運動がいいのか       
    脳を鍛えるなら有酸素運動
  • 3 そもそもなんで運動っていいのか  
    人間は本来動く生き物だから

今回は運動による様々な効果をお伝えしてきました。特に脳の肥料であるBDNFが促進され頭がよくなり、また集中力や記憶力も向上しメンタルまでも改善しうる最強の万能薬といえます。どうですかみなさん、運動してみたくなりませんか?是非簡単な運動から始めてみてください。
こちらの記事でも運動のメリットや効果など記事にしているので是非参考にしてみてくだいね。

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